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  • 執筆者の写真藻谷ゆかり

本屋のミライ③ 東京の変わった本屋さん



巴創業塾の藻谷ゆかりです。新型コロナウィルスの感染拡大で、大変な毎日ですね。 少し前のことになるのですが、東京の変わった本屋さんに行ってみました。 最初に行ったのは、三鷹市にあるBOOK ROADという「24時間365日無人営業」の本屋さんです。三鷹駅から徒歩12分くらいの住宅街と商店街の混じった地区にあります。


BOOK ROADという本屋さんですが、ご覧のとおり看板も何もありませんので、通り過ぎてしまうかもしれません。ここを目指して行かないとわからないようなところです。無人の本屋の中に入ると、パッと電灯がつきました。


本棚にかなりゆったりと本が置かれていています。特に分類されているわけでもないので、一応全部の本棚をチェックする気になります。 「24時間365日無人営業」なのでお支払い方法が気になりますが、本(ここではすべて古本です)は300円、500円、600円、800円、1000円のいずれかの価格がつけられていて、入口近辺にある2つのガチャガチャで袋を購入することで支払うことができます。ガチャガチャが300円と500円の2つあるので、例えば800円の本を買った人は300円と500円のガチャガチャを1回ずつお金を入れて回してカプセルからビニール袋を購入することで支払ったことになるのです。


このシステムで大丈夫?と思う人も多いと思いますが、6年間経営してきて特に問題はなかったそうです。

次に行ったのは吉祥寺のBOOK MANSION、三鷹のBOOK ROADと同じ経営者が経営しています。こちらは吉祥寺駅から徒歩5分、ビルの地下1階にあります。78個の本棚があってそれぞれを出版社・作家・本好きの人が有料で借りて、自分の好きな本を並べるBOOK MANSIONなのです。


こちらは新刊が多いようですが、それぞれの本棚に個性的なPOPがあって楽しめます。 ユニークなビジネスモデルなのでちょっとわかりづらいかもしれませんが、BOOK MANSIONの経営者は本の販売収入(1冊につき100円)だけでなく、78の本棚のレンタル収入を得ているのです。 そしてその晩は、池袋にあるBOOK&BED TOKYOというゲストハウスに泊まりました。


こちらは本棚の奥にベッドがあって、本を読みながら寝落ちできるという本好きにとっては天国みたいなところです。本は雑誌から大型の画集もあって、いろいろと楽しめます。ここは池袋から徒歩3分くらいのビルにあります。共用スペースはこんな感じでまったりできます。

活字離れとか本が売れなくなったといわれますが、上記の3つを実際に行ってみると、本が好きの方が多いなあと思います。もっとも「本を読む人と、まったく読まない人の二極化が進んでいる」ともいわれていますが、実際はどうなんでしょうか。ともあれ、ユニークな形で本との出会いを提供している本屋さんが多くなっているのはとても喜ばしいことだと思います。 #本屋 #経営 #衰退産業でも稼げます #ビジネスモデル

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