長野市にある明治元年創業の老舗書店、朝陽館萩原書店が今年末で閉店するとのことです。先日、善行寺の表参道にあるお店の前を通り、閉店のお知らせを読みました。あらためてサイトを拝見すると、特色のある本の特集を定期的に開催したり、店の奥にある蔵をギャラリーとしていたり、そしてFBやインスタグラムなどのSNSもちゃんと活用されています。https://chouyoukan.jp/home 次期6代目となる荻原陽子さんのインタビューを拝見しましたが、歴史や伝統を踏まえて今の本屋さんのあるべき姿を追求されていたようです。それでも閉店を決意されたのは、よほどのご事情なのでしょう。 https://nagano-citypromotion.com/nagalab/people/people8810/ 書店は商店経営のなかでも本当に経営が難しいと思います。本は全国どこでも定価販売、amazon などのネット通販が伸びている環境では品揃えの多さが要求されますが、一方で「品揃えの質」も重要です。また書店は地域の小中学校への教科書や図書館の本の納入も手堅い収入になっていますが、その部分は少子化の影響をダイレクトに受けてしまいます。 「朝陽館に行ったら、素敵な本との出会いがある」ことをきっと目指されていたと思いますが、本の需要減退やネット通販や駅前の大型書店の利便性には勝てなかったのでしょうか。
明治元年から150年間、善光寺の表参道にあった風景が今またひとつ消えていくのが残念です。 #書店 #経営 #事業承継 #地方 #藻谷ゆかり #衰退産業でも稼げます
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